CIMIC CITY SPARK5 Information
風紅丘/東1 J30a(ハンガリー受け)
ヘタリア ノーマルカップリングプチオンリーに参加しています。
シールラリーにも参加していますので、ご利用くださいませ^^
注)当サークルの頒布物は全てR18指定です。
18歳未満の方のご購入はもちろん、立読みも禁止いたします。
年齢確認をお願いする場合もございますので、必ず身分証を
お持ち下さいますよう、ご協力をお願い致します。
※なるべく小銭でのご購入をお願い致します。
■新刊:『Donauwellen Walzer』 R-18
オーストリア×ハンガリー×プロイセン / P44 / A5オフ / 500円(予価)
────ある日、ハンガリーに呼び出されたプロイセンは、複雑な気持ちを抱えたままオーストリアにある二人の屋敷を訪れた。
フライパングル3P本の前編です。
二重帝国後期辺りを意識していますが、時代背景は曖昧にしてあります。
相変わらずオーストリアさんが酷い人で、プロイセンには少し辛いお話かもしれません。
3Pなお話になりますので、そういった表現もそれなりにしっかりあります。
以上をご承知の上、お買い求め下さいませ。
なお、後編は冬コミから春コミ辺りを予定しております。
表紙:江戸屋ぽち様
■無料配布:本屋さんみたいなクラフトカバー
フライパングル仕様
新刊・既刊関係なく、ヘタリア本を1冊でもお買い求めいただいた方にお配り致します。
よく本屋さんでもらうクラフト紙を使ったカバーをイメージしています。
A5の同人誌にサイズを合わせてありますが、折り方によっては、一般のコミックスくらいは対応できる大きさです。
■既刊
* 『Appassionata』 R18 オーストリア×ハンガリー / P36 /A5 オフ / 400円
* 『ねぇ、教えて』 R18 黒イタリア×ハンガリー / P22 / A5コピー / 200円
※コードギアスの既刊も小部数持って行きますが、机の上に置かないかもしれません。
ご希望の場合は声を掛けてくださいませ。
■委託:『Geheimnis』 R18
プロイセン×ハンガリー
LAST EDEN様発行の普洪本です。
私もSSを寄稿しています^^
頒布物は以上となります。
続きは『Donauwellen Walzer』のサンプルです。
よろしければごらん下さいませ。
あ、通販はイベント後なるべく早い段階でお受けできるように頑張ります!
目標は1週間以内に(`・ω・´)
それでは、当日お会いできる方は宜しくお願いします!
ハンガリーさん受けとか、薄桜鬼の話を振ってもらえると、もれなくテンションが上がると思いますw
遙かのお話もどうぞです^^*
風紅丘/東1 J30a(ハンガリー受け)
ヘタリア ノーマルカップリングプチオンリーに参加しています。
シールラリーにも参加していますので、ご利用くださいませ^^
注)当サークルの頒布物は全てR18指定です。
18歳未満の方のご購入はもちろん、立読みも禁止いたします。
年齢確認をお願いする場合もございますので、必ず身分証を
お持ち下さいますよう、ご協力をお願い致します。
※なるべく小銭でのご購入をお願い致します。
■新刊:『Donauwellen Walzer』 R-18
オーストリア×ハンガリー×プロイセン / P44 / A5オフ / 500円(予価)
────ある日、ハンガリーに呼び出されたプロイセンは、複雑な気持ちを抱えたままオーストリアにある二人の屋敷を訪れた。
フライパングル3P本の前編です。
二重帝国後期辺りを意識していますが、時代背景は曖昧にしてあります。
相変わらずオーストリアさんが酷い人で、プロイセンには少し辛いお話かもしれません。
3Pなお話になりますので、そういった表現もそれなりにしっかりあります。
以上をご承知の上、お買い求め下さいませ。
なお、後編は冬コミから春コミ辺りを予定しております。
表紙:江戸屋ぽち様
■無料配布:本屋さんみたいなクラフトカバー
フライパングル仕様
新刊・既刊関係なく、ヘタリア本を1冊でもお買い求めいただいた方にお配り致します。
よく本屋さんでもらうクラフト紙を使ったカバーをイメージしています。
A5の同人誌にサイズを合わせてありますが、折り方によっては、一般のコミックスくらいは対応できる大きさです。
■既刊
* 『Appassionata』 R18 オーストリア×ハンガリー / P36 /A5 オフ / 400円
* 『ねぇ、教えて』 R18 黒イタリア×ハンガリー / P22 / A5コピー / 200円
※コードギアスの既刊も小部数持って行きますが、机の上に置かないかもしれません。
ご希望の場合は声を掛けてくださいませ。
■委託:『Geheimnis』 R18
プロイセン×ハンガリー
LAST EDEN様発行の普洪本です。
私もSSを寄稿しています^^
頒布物は以上となります。
続きは『Donauwellen Walzer』のサンプルです。
よろしければごらん下さいませ。
あ、通販はイベント後なるべく早い段階でお受けできるように頑張ります!
目標は1週間以内に(`・ω・´)
それでは、当日お会いできる方は宜しくお願いします!
ハンガリーさん受けとか、薄桜鬼の話を振ってもらえると、もれなくテンションが上がると思いますw
遙かのお話もどうぞです^^*
『Donauwellen Walzer』 -Sample-
ひんやりとした心地よい風が頬を撫で、柔らかい日差しが大きな窓から惜しみなく降り注ぐ。外からは小鳥の囀りと、風に揺れた木々の音、それに目の前に在るティーカップから立ち上るコーヒーの香ばしい香りが、誰もが羨みそうな理想の空間を演出していた。
麗らかなある日の午後。大きな事件もなく、平和な時が流れていた穏やかな日々。
小さないざこざが無い訳ではなかったが、それでも『こんな日がずっと続けばいいのに』と思わずにはいられないほど、のどかであったその日。
だがそれなのに、この屋敷に漂うピリピリとした空気は一体どうしたことか。
軽やかな音楽が流れ煌びやかに装飾された室内には、いつも緩やかでほっと出来るような時間が流れていたはず。それが今日は、こんな気持ちも明るくなるような陽気なのにも関わらず、この屋敷だけがどんよりと曇っているかのような、そんな錯覚さえ覚えるほどに───ある一室からは、それほどまでに緊張した空気が流れ出ていた。
普段は穏やかでおっとりした使用人たちも、そのピリピリした空気にすっかり怯え、その部屋の近くには人の気配すら感じられない。今日はこの気持ちのよい陽気を楽しむ気にもなれないのか、自分の仕事を見つけてはそれに没頭し、彼の訪問は気の所為なのだと自らに言い聞かせるような、そんな態度にも見えた。
「チッ」
今、彼の通された部屋には、彼一人を除いて誰も居ない。天井高く広々とした応接室に、彼の舌打ちが一際大きく響いた。
普段の、何を考えているか分からないあの澄ました笑顔で対応されるのも腹が立つが、こうして腫物でも扱うかのごとく、居心地の悪い部屋に一人残されるのもまた、彼の神経を逆撫でするのだからどうにもならない。
目の前に出されたコーヒーにしたってそうだ。別にコーヒーが嫌いな訳ではないのだが、こんなちまちま飲まなければならないモノよりも、この居心地の悪い気持ちを吹き飛ばしてくれるような、飲み応えのある美味いビールの方がずっといいではないか。
しかしながら、豪華な装飾が施された大きなソファーだけは殊の外座り心地がとても良いと思えなくも無い。背中に程よい弾力感を改めて感じた彼は、イライラと踵を鳴らしていた足を組み直すと、おもむろに胸元から一通の封筒を取り出した。
「────」
その白い封筒の中に何が書かれているのかを、彼は既に知っているようだった。封筒を開くこともせず、ただじっとその白い封筒を見つめていると、彼の緋色の瞳はより不機嫌そうに細められ、眉も歪に顰められていく。
自然と奥歯に力が篭り、無意識にギリリと噛み締めた。
よく見るとその白い封筒は、少しだけくしゃりと歪められているようだった。それは、人から人へと渡った時に付いたものではない。その歪みは、彼自身の手で刻まれたもの。言わば彼の迷いそのものを表しているといって差し支えないほどに、密やかだがはっきりと歪められていた。
考えることは苦手だ。特に、この手紙の差出人の気持ちを考えるなど、彼には難し過ぎて手に負えない。
これがただの喧嘩だったらどんなに楽かと、彼は無意識に小さな溜め息を吐いていた。
流れるような文字で書かれた彼女の名を思い出す。
この屋敷の主に『必要があって』招待を受け、それに応じたことなら何度かある。何か用事があってこの屋敷に立ち寄り、彼女と会話したことだってある。後は、戦場で擦れ違ったり剣を交えたり、傷付いた彼女を手当てしたこともあったかもしれない。
だが、彼女自らの呼び出しなど、子供の頃に喧嘩の約束をしたことがあるくらいで。そんな事実に居心地の悪さを感じる反面、彼女が呼び付けた場所が──それがさも当然であるかのように──この国の、しかもこの屋敷だということが、ただただ彼の気持ちを掻き乱していた。
彼女はここの住人なのだと、否が応でも思い知らされる。
「っ、」
くしゃり、と白い封筒が形を変えようとした瞬間、それとは反する気持ちが彼の中に生まれ、寸での所で手の中の物を握り潰すのを止めていた。
「───チッ」
その舌打ちは、更に歪みを増やしてしまった封筒へのものか。それとも、また封筒を握り潰し損ねてしまった自分へのものなのか。
ガリガリと頭を掻き毟りながら、手の中の封筒を懐へと戻そうとしたその時、慎み深いノックの後、ガチャリという音を立てて重厚な扉が開かれた。
「────」
その瞬間、彼は今居るこの応接室が、一際明るくなるのを感じた。
ふわりと長いスカートを靡かせ、足音も最小限にこの部屋へ滑り込むように入室してきた彼女は、きゅっと顎を引き、背筋をすらりと伸ばして真っ直ぐに彼の方へと歩み寄る。
彼女の髪が揺れるたび、室内には花の香りで満たされていくようだった。
「本日はお忙しい中、突然の呼び出しにも関わらず、こうして私共の屋敷へようこそ」
「んな畏まった挨拶はいらねぇよ」
片膝を曲げ、スカートの裾を広げながら挨拶を始めたハンガリーに、プロイセンはイラついた口調を隠しもせずに言い放つ。
「お前も偉くなったなぁ、ハンガリー。メイド服から随分と出世したじゃねーか。それも坊ちゃんの趣味か?」
「私は女性ですから、このくらいの嗜みは当然です」
「嗜み、ねぇ」
嘲笑うかのように呟くと、彼女を値踏みするかのような視線をハンガリーへ向ける。頭のてっぺんから足の先まで、ゆっくりと視姦するように視線を滑らせると、ハンガリーの右手にぎゅっと力が込められるのを見て取れた。
思わず反射的に、いつでも逃げられるよう身構えている自分が居た。が、しかし。それ以上の動きは全く無く、苦虫を噛み潰したような表情を作ったまま、ハンガリーは床に視線を落としていた。
「……おい、なんだよ。何かあったのか」
「っ!」
弾かれたように顔を上げたハンガリーを見て始めて、プロイセンは今自分が言った言葉に気付かされる。
「い、いやっ違う! えっとだな、心配したとかそういうんじゃなくて、いつもだったらここでフライパンが出てくるところだと思ったのに、何かお前が変だから、調子が狂ってるっていうか。そのっ、だから俺様は……っ、」
早口に捲くし立ててみたものの、何かを言えば言うほど自分の耳が熱くなるのを感じてしまい、終には言葉に詰まってしまう。
そんな自分が情けなくて彼女から視線を外したその先には、既に冷め切ってしまったコーヒーが、広いテーブルにぽつんと置かれていた。
「───コーヒー、淹れ直すわね」
「っ、」
慣れた手つきで豪華なコーヒーカップを下げ、棚の上にあったトレイに乗せて一度退室していくハンガリーを、プロイセンは信じられないものを見たような面持ちで見つめることしか出来なかった。
パタンと静かな音を立てて扉が閉められると、プロイセンは自分がいつの間にか立ち上がっていたことに気付かされた。
「はぁ───、」
ボスンとソファーが音を立て、自分の体がふわりと沈む。
しかし受け止められた柔らかさを感じる余裕など既に彼には無く、思い出されるのは彼女の強張った表情と、ただただオンナでしか無かった彼女の容姿。
長く明るい髪も、そこに開いた花飾りも、着こなしていた長いドレスも、薄く引かれた口紅も。
どれを取っても昔の彼女からは想像出来ないほど、オンナでしかない『アイツ』。
「あ、」
左手で自分の目を塞ごうとしたその時、彼の手には、今度こそくしゃりと皺になってしまった白い封筒が握り締められていた。
「くそっ!」
慌てて膝の上に置き、手の平で皺を伸ばそうとする。が、紙に一度付いてしまった皺は消えるはずも無く、なんとか伸ばされた封筒は、くしゃくしゃの折り目を付けて、なんだかくたびれてしまったかの様にも見えた。
なんて、滑稽なんだろう。
全てが空回りしているような錯覚を覚え、プロイセンは天井を仰いだ。
どこから変わってしまったのか。いつからこうなってしまったのか。どれだけ考えても、彼に『その瞬間』を思い出すことは出来ない。永い永い悠久の時の中で、がむしゃらに走ってきた日々の先に、こういう未来が待っていただけの話なのだ。
彼自身に間違いなどは無かった。ただ、歩む道が少し変わってしまっただけ。
しかしこうして変わってしまった彼女を目の前にすると、それを受け入れようとする自分と、楽しかった日々に縋ろうとしている自分とが同時に顔を覗かせる。そして彼の最も苦手とする、出口の見えない思考回路へと落ちていってしまうのだ。
だが、それは彼の勝手な都合なのだとも、プロイセンは理解している。
その証拠に、この屋敷に来てからの彼女はころころとよく笑うようになった。自分には決して見せない笑顔だったが、大嫌いなあの男と微笑み合っている姿は──多少の引っ掛かりはあるものの──柔らかく、少なくとも幸せそうに見えていたのだから。
だから思わずにはいられない。今、彼女は、本当に幸せなのだろうか。さっきのあの態度といい強張った表情といい、何か悩みを抱えていて、彼女は自分に助けを求めるために、こうしてわざわざ呼びつけて来たのではないか。
そんなのは、自分に都合のいいだけの解釈かもしれない。だが、もしそうだった時、彼は彼に出来ることを上司と相談する準備くらいはあるのだと、それを伝えたくて今日はこんなところまでやって来たのだ。
「────」
小さな溜め息を吐き、ソファーに座りなおす。
今度こそ、彼女が何故自分を呼び付けたのかをきちんと聞き、それから、彼女が淹れてくれたコーヒーを二人で飲むのだと、プロイセンは頭の中で繰り返した。
To be continued.
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